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2025/04/22 08:02



アクアリウムの景観づくりに欠かせない「流木」。
その自然な風合いは、レイアウトのアクセントになるだけでなく魚たちの隠れ家にもなり水質にも影響を与える重要な要素です。

この記事では、流木の役割や選び方、人気の流木4種類と水槽に導入する際の注意点まで解説します。

流木の役割とは?


まず、流木はただの飾りではありません。アクアリウム内で以下のような役割を果たしています。

レイアウトの中心要素:レイアウトの骨格を形づくる立体的なアクセント。
魚の隠れ家・縄張りの仕切り:魚やエビのストレス軽減に。
水質への影響:タンニン(フミン酸)が溶け出し、pHを弱酸性に安定化。
バクテリアの住処:表面にバクテリアが定着し、生物ろ過にも貢献。

流木の選定ポイント


流木選びで失敗しないために、以下のポイントをチェック!

サイズと形状
水槽サイズに合ったバランスの良い大きさと形を選びましょう。立体感を出すには高さと奥行きが大事!

沈下性の確認
自然流木は最初は浮くことが多いので、事前に沈むかどうかを確認。沈まない場合は「アク抜き」や重しが必要です。

色や表面の質感
木の種類によって色味や表情が大きく異なります。濃い茶色、赤みがかった色など、自分のレイアウトに合うものを。

アク(タンニン)の量
アクが強すぎると水が茶色く濁ることがあります。アク抜き済みのものを選ぶと安心。

アクアリウムに使われる代表的な流木の種類


1. ホーンウッド(Hornwood)
濃い色合いと硬質な質感が魅力。
絡み合うような枝状で、エビや小型魚の隠れ家に最適。
比較的アクが強いので、アク抜きは念入りに。

2. ブランチウッド(Branch Wood)
樹の枝を再現したようなシルエット。
絡まりやすく、複数本組み合わせて迫力のある構図を作れる。
アク抜きは必須。タンニンが比較的多め。

3. マングローブウッド
太めで重厚感があり、沈下性に優れている。
安定感があり、大型魚水槽にも使用可能。
アクが少なく、初めての流木としても安心。

4. スラウェシウッド
細く繊細な枝が多く、レイアウトに動きを与えるタイプ。
エビ水槽やネイチャースタイルにおすすめ。
自然沈下しにくいため、重りが必要な場合あり。

流木を水槽内で使う際の注意点


1. アク抜きをしよう
新品の流木は必ず「アク抜き(煮沸や長時間の水に浸け置き)」をしましょう。これにより、タンニンの過剰な溶出や、水質の急激な変化を防げます。

2. カビのような白い膜が出ても慌てない
立ち上げ初期に流木表面に白いヌメり(バイオフィルム)が出ることがありますが、無害です。エビやオトシンクルスが食べてくれますし、放置していても自然に消えます。

3. レイアウトの固定に注意
沈まない場合は石で押さえたり、吸盤付きホルダーで固定するのも手。無理に押し込むと水槽に傷がつくので注意。

まとめ


流木は、アクアリウムの「自然美」を演出するために欠かせない存在です。
それぞれの流木の特性を理解し、水槽のテーマや生体に合わせた一本を選びましょう。

流木ひとつで、あなたの水槽はぐっと魅力的になります。
ぜひ、今回紹介した4種類を参考に、自分だけのレイアウトを楽しんでください!